感動的だった糸川先生のお話(こんぼ亭統合失調症を解明するための冒険!)


5月28日にこんぼ亭の「統合失調症を解明するための冒険!」という公演に行って来ました。
とても心打たれる内容で、また、統合失調症の最新医療が分かり、勉強になりました。

以下は私のノートからなので、間違っていたらすいません。

統合失調症で双子の人を調査した。
一卵性双生児では48%が、二卵性双生児では17%が他方も統合失調症だった。
→このことから分かることは、遺伝の要素と環境の要素の2つとも影響しているということ。
遺伝のみ、環境のみではない。

細胞の中に核という部分があり、DNAが入っている。
染色体はATGCの4つの塩基の組み合わせからアミノ酸を生成する。
「多型」とは個人差を作る差異があること。

脳と神経
神経は電気信号を伝える。神経同士は繋がっているのではなく間があいており、そこをドーパミンが伝わる。
向精神薬はドーパミン受容体に効く。
→ドーパミンの出やすさに多型があるのではないか。

ドーパミン受容体の研究
ドーパミン仮説。覚醒剤の乱用で統合失調症と似た症状が出ることから。

ドーパミンD2受容体遺伝子は8カ所に分かれている。
1993年4月7日 第7エクソンにD2受容体の多型を発見。
S311C多型 331番目のセリンがシステインに変わったもの

医学の論文の話
論文は投稿から発行まで1年以上かかる。
査読者(レビュアー)からコメントをもらい、修正することを繰り返す。90日以内に返さないといけない。

S311C多型は論文を2つに分け、速報誌ならびに権威のある学術誌に載せるようにした。
学術誌の査読が遅れに遅れたため、先に日本の新聞に研究を発表したら、掲載された。

S311Cを持った患者に人当たりの共通点があることに気づく。
システインを持っている人は陰性症状が軽いなど。

その後、S311Cに対する反対論文が続けて出て来た。
しかし、メタ解析の結果、やはりS311Cはあるということに。

続いて、カルボニルストレスの話。
松沢病院である患者と出会う。GLO1に変異を発見。
健康な人の半分しかタンパク質が作られていない。
マウスの不安がGLO1で変わるという論文がある
酸化ストレスが新しいストレス=カルボニルストレス

AGEの話
統合失調症の46%の人でAGEが蓄積し、ビタミンB6が低下していた
AGE蓄積は統合失調症のリスクを25倍上げる
ビタミンB6の欠乏は統合失調症のリスクを10倍上げる
AGEを調べたら、入院患者の方が、外来患者より多かった

ただし、ドラッグストアでビタミンB6を買ってきて飲んでもダメ。
ビタミンB6には3種類あるが、効くのは市販されていないピリドキサミンのみ。
発売するための第2相試験はこれからである。
新薬が発売されるのには通常10年掛かるが、ビタミンB6は数年で実現できるかもしれない。

糸川先生のお話
糸川先生は自分の母親は亡くなったと聞かされてた。
学生になり、外科医を目指すようになった。
しかし、精神科で実習をしたときに、統合失調症の人と出会い自分は精神科医になろうと決めた。
後で知ったことだが、母親は死んではいなくて統合失調症がひどかったので別居させられた。
糸川先生は、研究と臨床をずっと両方とも続けており、現在も病院と研究棟を行き来している。

私は糸川昌成先生のお話に強く心を動かされました。
統合失調症の分野も、研究は地道な努力によって、日々続いているのです。
希望を捨てず、明日の医療に期待します。

【追記】糸川先生の著作が出ています

糸川先生が衝撃を受けて自分も肉親が統合失調症であるということを公表するきっかけになったのはこちらの本(コミック)です。

わが家の母はビョーキです
中村 ユキ
サンマーク出版

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感動的だった糸川先生のお話(こんぼ亭統合失調症を解明するための冒険!)」への2件のフィードバック

  1. 盆栽

    とても役立つ情報をありがとうございました。
    ☆-( ^-゚)v

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