障害者の笑いと感動とどちらがお金を多く寄付してもらえるかのバリバラ実験

先日の24時間テレビの裏番組として放送されて話題になった「バリバラ」は面白い特集内容でした。
大手メディアでも取り上げられるなど、かなりの人の目に触れたと思います。

「24時間テレビ」は障害者の「感動ポルノ」 裏番組のNHK生「バリバラ」に大反響 : J-CASTニュース (archive)
「障害者×感動」に疑問符 NHK「バリバラ」反響続く:朝日新聞デジタル (archive)

私もステラ・ヤングさん(故人)の「感動ポルノ」についてのTEDトークは動画で見たことがありました。
障害者は人を感動させるためのモノではないという主張です。

みなさんも、両手のない少女がペンを口にくわえて絵を描いている写真や、義足で走る子供の写真を見たことがあるのではないでしょうか。
こういう画像はたくさんあり、私はそれらを「感動ものポルノ」と呼んでいます。
(会場笑)
「ポルノ」という言葉をわざと使いました。なぜならこれらの写真は、ある特定のグループに属する人々を、ほかのグループの人々の利益のためにモノ扱いしているからです。障害者を、非障害者の利益のために消費の対象にしているわけです。

こちらにテキストの書き起こしがあります
障害者は感動ポルノとして健常者に消費される – ログミー

そうは言っても、24時間テレビでは、障害者が悪天候の中富士登山をさせられたり、芸能人とよさこいダンスを披露するために猛特訓をしたりという「感動」に重点を置いた作りになっていたようです。

バリバラでは同時間帯の裏番組として、障害者は必ず感動させなくてはいけないのか?という問題提起をする内容を放送しました。
別に全面的に叩くようなものではなく、24時間テレビに出演依頼が来たらどうするかという質問には全員が出る気満々の手を挙げましたので、愛のある鞭だと思います。
障害者が感動だけってもうマンネリで面白くないのではないかという、テレビの企画者に次の案を考えさせるきっかけになっていれば良いのですが。

そこで、バリバラでは「障害者の笑い」と「かわいそうな障害者」への寄付がどの程度集まるかの実験をしました。
これは30分の生放送では放送されなかった延長部分で、バリバラのページにて動画を見ることができます。
NHK バリバラ | バリバラ動画 | 【生放送】障害者×感動 アフタートーク

寄付の実験をしたのはバリバラの生放送では一言も発せず言及も無かった謎の河童の正体である「あそどっぐ」という寝たきり芸人さんです。
ショッピングセンターに募金箱を置いて、集まった人数や金額をカウントして比較しました。
お笑いパートでは、寝たきりあるあるなどを披露しましたが、正直すべっていたかな?

結果は、お笑いとかわいそうでは、そんなに金額差はありませんでした。ただし、質が違いました。
お笑いは人数は少なくなかなか立ち止まってもらえなかったのにも関わらず、千円札を投入する人がいて単価が高かったのです。
かわいそうの回では、人数は多かったですが、みんなわずかな財布に余っている小銭だけです。

それに関して番組内では、お笑いは芸に対する支払いが生じており自分の財布から「出す」感じで、かわいそうな人への金額は財布の「余りを入れる」という上限が決まってしまっているものではないかというコメントがありました。

なるほど。かわいそうな人は自分より下だし、ありふれていますからね。
この実験は行動経済学っぽくて面白いと思いました。
しかも、テレビ局だと他にやれる番組が無さそうです。「モニタリング」とかでこの内容をやったら大変なことになりそう(笑)

来年の24時間テレビのハードルが上がったというわけで、次回どうなるのか来年の夏を楽しみにすることにいたします。

寄付

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